為替デリバティブ問題対策研究会

為替デリバティブ110番

第1回:2011/03/04 10:00-17:00:今回の電話無料相談は終了致しました。
>>第1回為替デリバティブ110番開催要項
>>為替デリバティブ110番でわかった被害の実態

デリバティブ被害の実態について

石上法律事務所
弁護士 石上晴康

デリバティブ取引の特徴

  • (1) この取引が顧客と銀行の勝負であること。
    米ドルコール円プットのオプション取引であれば買手は顧客であり売手は銀行である。単純化して考えれば、ストライクプライスが1ドル=113円であるとして、行使期日に為替相場が1ドル=121円の円安になれば、顧客は8円の利益を得、反面銀行はその分損失を蒙る。つまり一見すると対等な勝負のように見える。
    しかし、当然のことながらこの勝負は銀行有利に出来ている(カジノにおけるハウスと客の勝負と同じである。)。
    まず、銀行側は個々の取引の際に手数料を徴収するし、もっとえげつないのはノックアウト条項である。ノックアウトというふざけた名称は、一定額(トリガー)以上に円安になった場合にはそこで取引中止(オプション権の消滅)になるという条項である。しかも例えば5年間の契約をしていてもそこで契約が打切りになるのである。つまり顧客の儲け(銀行の損)を青天井にしないで一定限度でストップするものである。米ドルプット円コール(円高になると顧客が損をするパターンの取引前述)のオプションにはノックアウト条項がついていない場合が殆どで、顧客はとことん損失がふくらむ。
    即ち、銀行有利の勝負と言わざるを得ない。
  • (2) 長期にわたる契約を結ばされること。
    通貨オプション取引は大体5年或はそれ以上の期間で結ばれる。しかし、激しく変動することもある為替相場を対象に5年の間当初定めた条件で取引し続けるというのは極めてリスキーであり、案の定怖ろしい結果になっているわけである。